■輪読
輪読とは、社会科学分野の教育研究でよく行われる学びの方法で、複数人が集まって一つの本や論文などを読むことです。学生は担当した文献のパートを読み込み、レジュメを作り、他のメンバーが理解できるように解説をします。1人では中々、読みこなせない難解な文献、海外の文献なども、皆で読むことで最後まで読み進むことができます。
また、文中に出てくる複数の参考文献に当たることで、その課題について論文レベルでどのような議論がされているのかを深く知ることができます。
<<令和6年度>>
樋口義雄、田中慶子、中山真緒(編)『日本女性のライフコース 平成・令和期の「変化」と「不変」』慶応大学出版会 2023年
<<令和5年度>>
G・エスピン-アンデルセン『アンデルセン、福祉を語る―女性・子ども・高齢者』 NTT出版ライブラリーレゾナント049, 2012年
(関連文献)
・渡辺雅男(2004)「福祉資本主義の危機と家族主義の未来」経済理論 第41巻第2号
・大沢真理&九反田(難波)早希(2022)『平等と効率の福祉革命――新しい女性の役割』 岩波現代文庫,学術451: p287-329
・文部科学省委託研究「平成29年度全国学力・学習状況調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」
他
(夏休み課題)
輪読課題として読んだ文献にある2つの解題(京極高宣「監修者解題」、ブルーノ・パリエ「フランス語版解説」)を読み、さらに大沢・九反田(2022)の「解題」を読み3つを比較検討した上で、自分自身の考えを纏める。
学生からの提出物↓
https://koba-lab.info/wp-content/uploads/2023/12/輪読_夏休み課題.pdf
(春休み課題)
中室牧子『学力の経済学』ディスカヴァー・トゥエンティワン 2015年の書評を書く。
■卒業論文指導
大まかなスケジュール
2年次:リサーチ&プランニング実習で自分の課題を見つける
3年次:自分の関心に沿ったテーマの文献を読み、レジュメにまとめて発表することを積み重ねる。卒業論文計画の作成。
4年次前期:卒業論文執筆、アウトライン、構成を整える。
4年次後期:11月 副査のチェック
12月 完成・提出
卒業論文のテーマ例(予定を含む)
・暴力に対する意識の日米比較-アカデミー賞におけるウィル・スミスの事件から
・障害者アートに関する政策の評価と実践
・買い物依存症の実態調査と買い物依存の要因
・介護職員のストレスによる高齢者虐待の実態とその解決策
・子ども食堂利用者の拡大とミスマッチ
・メンタルヘルスと雇用の関係
・日本の壮年男性の自殺原因とその予防